スペクトラ・フィジックス,一体型超短パルスアンプシステムを発表

スペクトラ・フィジックスは,業界最高レベルのパフォーマンスを実現する一体型超短パルスアンプシステム「Solstice Ace」を発表した(ニュースリリース)。

新製品は,新たにリリースした高出力励起レーザーAscendを内蔵し1kHzにて7.0mJ以上の高パルスエネルギーを,5kHzにて8W以上及び10kHzにて7W以上の高出力を<35fsecから<120fsecのパルス幅にて出力する。

また,厳しい品質基準に基づく信頼性テストを行ない,無調整EternAlign光学マウントの採用により長期動作でも高い安定性と低ノイズ,高い再現性を実現した。長期間安定性においては10℃の環境温度変化においてもパフォーマンスを保証,信頼性の高いデータ計測を可能としている。

また,新製品の出力60W以上の「Ascend」を励起レーザとして使用する事で,出力エネルギー,ビーム品質,信頼性において高いフォーマンスを提供いする。

同社のAce共振器デザイン(特許)によるM2<1.25というビーム品質は,オプティカルパラメトリックアンプ(OPA)の励起や非線形分光など用途において優れた安定性で高いパフォーマンスを実現する。

主な仕様は,パルス幅:<35fsec(Solstice Ace-35F),<120fsec(Solstice Ace-100F),繰返し:1kHz/5kHz/10kHz,パルスエネルギー:>7.0mJ/>1.6mJ/>0.7mJ,波長範囲:795-805nm(Solstice Ace-35F)/780-820nm(Solstice Ace-100F),動作温度範囲:±5℃,安定性:<0.5%rms 24時間以上,空間モード:TEM00(M2<1.25,両軸),ビーム径(1/e2):11mm(通常値)。

想定するアプリケーションは,OPA励起,2D IR分光,超短パルスポンプープローブ分光,非線形光学,4波長混合分光,各種素材への超短パルスマイクロマシニングなど。