米コーニングインコーポレイティッドは,高機能ディスプレイ用ガラス組成の第3世代にあたる「Corning Lotus™ NXT Glass」を発表した(ニュースリリース)。
Lotus NXT Glass は,低温ポリシリコン(LTPS)または酸化物薄膜トランジスタ(酸化物TFT)バックプレーンを用いた液晶および有機ELディスプレイ向けの製品。幅広い製造温度でトータルピッチ精度を保てるよう,特別に設計されていおり,LTPSや酸化物TFTプロセスに要する低温,高温両方に対応する。
この製品は,高解像度ディスプレイ用の効率的なパネル製造に欠かせない特性であるトータルピッチ精度において,業界トップクラス(現行製品を最大60%上回る)を誇る。同社はトータルピッチ精度について,より完全な基準だとする。
トータルピッチ精度が向上し,安定性を改善したことにより,メーカは解像度を最大100 ピクセル/インチ向上させ,消費電力を最大15%低減したディスプレイパネルを開発することが可能になるという。また,パネルメーカは,セル組立ての歩留りを最大1.5%向上させることが可能だとしている。
また消費者は,鮮やかで高解像度かつバッテリー寿命もより優れたモバイルデバイスを手に入れられるようになるとしている。