三菱電機,ケーブテレビ向け「GE-PON OLT」などを発売

三菱電機は,GE-PONを活用してブロードバンドサービスを実現する「三菱GE-PONシステム」の新製品として,ケーブルテレビ局に設置する下り光通信区間の通信速度2.5Gb/sに対応した終端装置「GE-PON OLT」と,加入者宅に設置するWiFiルータを内蔵した端末機器「WiFi 内蔵ONU」を,11月30日に発売する(ニュースリリース)。

ケーブルテレビ事業者が提供するブロードバンドサービスの契約者は,2014年12月末に595万世帯に達しており,事業者が提供する通信サービスには,従来提供しているインターネットやIP電話に加えて,スマートフォンやタブレット型端末との連携,4K/8KのIP多チャンネル放送への対応が求められている。

同社は,光伝送技術や光通信モジュールの開発経験を活かし,2007年からケーブルテレビ事業者へGE-PONシステムを提供している。今後,一層の市場の拡大が見込まれるとして今回の製品を発売する。

新製品の「GE-PON OLT」は,光通信区間の通信速度の高速化により,4K/8K放送のIP伝送に対応した。光通信区間の下り伝送速度を従来比2倍の2.5Gb/sへ高速化し,4K/8KのIP多チャンネル放送の映像信号を高効率で伝送可能になった。また,現行OLTとの筐体共通化により既設設備のアップグレードを容易にし,工期短縮やコスト低減に貢献するとしている。

また,WiFi内蔵ONUは,ONUにWiFiルータを内蔵し,置くだけで単体WiFiルータと遜色ない実効速度を実現し,省スペース化にも貢献する。