富士通は,企業向けウェアラブル端末「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE ヘッドマウントディスプレイ(フジツウ アイオーティー ソリューション ユビキタスウェア ヘッドマウントディスプレイ,以下,HMD)」を開発し,5月11日より国内で企業向けに販売を開始する(ニュースリリース)。オープン価格。
屋外などのあらゆる環境でも安全かつ効率的に利用可能な,ICTによる現場の作業支援を行なうためのデバイスとして,米KOPINのHMD開発に関するノウハウと,同社がPCやモバイル端末の開発で培ったヒューマンセントリック技術を融合させて,様々な現場業務を支援するHMDを開発した。
防水(IPX5/7)・防塵(IP5X)に対応し,地上1.5mからの落下衝撃にも耐えられる。本体内蔵の照度センサがディスプレイを最適な輝度に自動調整するため,屋内外問わず高い視認性を確保している。本体には最大約4時間の駆動が可能なバッテリーを搭載し,容易にバッテリー交換ができる。
本体内蔵のカメラで撮影した画像や映像データは,スマートデバイスで取得した位置情報や日時情報と組み合わせることで,作業記録としてそのまま保存できる。これらを業務システムやクラウドサービスの管理サーバへ集約し,作業員に負荷のかかる動作が多い箇所や,ミスの起きやすい作業手順などを分析してマニュアルを作成することで,より安全で正確な作業を実現する。
ディスプレイサイズは0.4インチ(仮想画面サイズ15インチ),ディスプレイ解像度は854×480(FWVGA)で片目・非シースルーとなっている。カメラは有効画素数 約810万画素(記録画素数 約800万画素)。通信機能として,無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n(single) 2.4GHz/5GHz),Bluetooth(V3.0準拠)を装備する。