浜松ホトニクス,フォトニック結晶面発光レーザを開発

浜松ホトニクスは波長が940nmのフォトニック結晶面発光半導体レーザ(PCSEL)を開発,OPIE’15に参考出展した。


PCSELカンパッケージ

レンズを介していない発振において,左がPCSELのビームスポット,右が従来の半導体レーザのビームスポット

 

 

従来の半導体レーザはレンズを介さなければ狭小形状のビームスポットを得ることができないが,PCSELではレンズ不要で狭小形状のビームスポットが可能だ。これにより,組み込み装置の小型化が期待できる。

PCSELは京都大学・教授の野田進氏と共同開発したもので,現状の仕様は出力が150mW(CW),ビーム放射角が1°以下,ビーム品質が2.0以下,動作電流が750mA,動作電圧が<2V,スペクトルが<1nm,発光エリアが□200μmとなっている。

用途は固体レーザ励起用光源,波長変換基本波光源,ダイレクト微細加工,センシング計測など。具体的な市場投入時期は未定だが,評価用としてサンプル出荷を可能としている。