DNP, ナノインプリントによるビジネス創出サービスを開始

大日本印刷(DNP)は,ナノインプリント技術を活用して,超微細加工品関連の用途開発・商品企画から,金型製作,試作品作製,量産まで,市場の創出にもつなげていく新ビジネスを4月に開始する(ニュースリリース)。

ナノインプリントとは,基材上の樹脂などに金型を圧着して,nmからμm単位のパターンを安定的かつ安価で転写する微細加工技術。今回同社は,この技術を活かした業界初となる本格的な一貫ラインの超微細加工ビジネスとして,磁気記録媒体,発光ダイオード,有機EL,導光板,太陽電池などの各種電子材料,バイオ・医療関連材料等,さまざまな製品を提供していく。

提供するサービスは,
1.用途開発,提案等の企画サポート,金型設計
2.基になるマスター金型の作製
3.マスター金型の複製金型,及び複製金型を面付けした(複数を並べた)大判金型の作製
4.金型の形状を転写した試作品の作製,及び製品の量産

マスター金型については,6インチ角の基板上に20nm程度の微細パターンや3次元形状パターンを形成できる。また,大型基板(1200mm×1000mm)上にはサブミクロン単位のパターンを形成できる。さらに,μm単位のパターンを形成した,1500mm×930mmの面サイズの金型(ロール版,バラード版)が作製できるとしている。

同社では,デバイスメーカ,光学部材,ライフサイエンスなど,幅広い分野の研究部門,開発部門に,この超微細加工ビジネスを提供し,2016年に20億円の売り上げを見込む。