ロームは,ウェアラブル機器などの小型モバイル機器に最適な小型低背のチップLED PICOLEDⓇ「SML-P1 シリーズ」を拡充し,同サイズとして最多となる15 色を取り揃えた(ニュースリリース)。
この新製品は既に1 月から量産を開始しており,シリーズ全体で月産3000 万個の体制で,前工程をローム本社(京都市),後工程をROHM Semiconductor(中国)で製造している。
同社はこれまで業界最小クラスの小型パッケージを使用した同シリーズで8色のラインアップを取り揃えていたが,ウェアラブル機器市場の拡大により,各社独自のデザイン性を重視するようになり,小型LEDの豊富なカラーバリエーションが求められていた。
今回,素子からの一貫生産体制により課題であった波長のバラツキを低減し,シリーズに新たに中間色7色を追加した。従来色と合わせ,汎用として業界で初めて15色カラーラインアップを取り揃えることができた。
また,業界最小クラスの小型パッケージ(1.0×0.6mm)に加え,独自の生産技術による素子の薄型化,金線の低ループ化により,業界最薄の高さ0.2mmを実現。小型モバイル機器に求められる小型低背化にも貢献する。さらに,リフロー時の使用条件を考慮し,はんだ侵入防止対策をパッケージに施すことで樹脂内部のはんだ浸入を防止し,高信頼性も確保した。