キーサイト・テクノロジー,再現性が高い波長可変レーザを発売

キーサイト・テクノロジーは,「8164Bライトウェーブ・メジャメント・システム」の新しいモジュール,「81606A波長可変レーザ光源」を発表した(製品ページ)。税抜参考価格は約780万円~。

新製品は,フルスピード,双方向掃引時においても,1ピコメートル以下の波長再現性とクラス最高の波長確度を備えており,要求が厳しいデバイスのデザイン確認が容易になり,デバイス1台あたりのテストコストを削減できるとしている。さらに,波長選択デバイスの自動調整にかかる時間も短縮できるため,効率よくデバイスを検証できるようになるという。

波長可変レーザ光源は,光パワーメータおよび光偏波コントローラと組み合わせ,再構成可能な光ファイバネットワークで使用されるマルチプレクサ/デマルチプレクサ,チャネルインタリーバ,波長選択スイッチのフィルタースロープ,アイソレーション,偏波依存性,挿入損失や反射率の測定で使用されている。

高速・広帯域変調信号の伝送路に沿って挿入されている複数のROADMのフィルタは複雑な特性を有しており,コンポーネントメーカが理想的な経路仕様に適合させることを難しくしている。そのため,測定の不確かさを取り除くことが最も重要となる。この光源は,効率的なテストと優れたテストマージンに対応した。

具体的には,新しいキャビティとレーザ・モジュール設計により,信号パワーの増加と自然放射の抑制が可能になり,15 dBを超えるダイナミックレンジを実現した。また,新しい波長基準ユニットにより,リアルタイムトラッキング速度と分解能が向上し,絶対確度を4倍改善すると共に,フィードバック制御と駆動方法の最適化により,仕様値のダイナミック確度に影響を与えることなく,掃引速度を40倍高速化している。

主な仕様は以下の通り。
• 波長: 1450~1650 nmまたは1490~1640 nm
• 掃引速度: 最高200 nm/s
• 最大パワー(代表値): ≧12 dBm(ピーク)
• 信号対SSE比 (代表値): ≧80 dB/nm
• 確度(代表値): ±2 pm(スタティック)、±3 pm(掃引)