キーサイト・テクノロジーの高速デジタイザ,SS-OCTに対応

キーサイト・テクノロジーは,同社の「U5303A PCIe」12ビット高速デジタイザ・モジュールについて,高速データ処理技術を持つスイスのYellowSys社との共同開発による,掃引型光干渉断層法(SS-OCT)向けオプションの提供を開始すると発表した(製品ページ)。

OCT(光干渉断層法)技術の進歩により,従来のタイムドメインOCTや現在主流となっているスペクトラムドメインOCTから,より高速かつ高解像度を実現できるSS-OCTに注目が集まっている。発売するオプションは,SS-OCTを処理するFPGA IPコアおよびAPIプログラムから構成されている。

信号収集は外部Kクロックではなく,リサンプリング方法を採用することで,サンプリング安定性の制限となる光源の影響を受けずに,より安定したデータ収集が可能。また,デジタイザ・モジュール内で信号をリアルタイムに直接処理するため,データを取りこぼし無く正確に取得し,ホストコンピューターの処理負荷を大幅に軽減することができる。なお,このオプションは,同社の「U5340A FPGA開発キット」を使用して設計された。