日本板硝子,サーモクロミック調光ガラスを試験販売

日本板硝子は,建築用ガラス向けにサーモクロミック調光ガラスを2015年夏頃より試験発売する(ニュースリリース)。

サーモクロミック調光ガラスは,太陽から受ける熱の温度によって中間膜のサーモクロミックフィルムが可変反応し,ガラス全体の色調が変化する製品。

温度の変化に伴い物質の色が可逆的に変化するサーモクロミズム現象を応用したサーモクロミックフィルムを,2枚のガラスの間に挟み合わせることで,建築用ガラスとして室内の光環境,温熱環境を快適に導く。

一般的に日射光や日射熱を遮るためには,ブラインドやカーテンなどが用いられるが,サーモクロミック調光ガラスはガラスそのもので調光機能を発揮する。また,万一ガラスが破損しても2枚のガラスの間にある特殊中間膜により,破片の飛散や脱落がほとんどなく安全面,防災面にも優れているとしている。