富士通,超小型100G/200G集積コヒーレントレシーバを販売開始

富士通オプティカルコンポーネンツは,毎秒100Gb超の光ネットワーク用として,OIF 2.0に準拠し,100G DP-QPSK,200G DP-xQAM方式に対応した,超小型の集積コヒーレントレシーバを2015年4月より販売開始する(ニュースリリース)。

近年の急激な通信トラフィックの増加により,コアネットワーク,及びメトロネットワークにおける,更なる長距離,大容量化,高密度実装化の要求に対応するため,コヒーレント方式を用いた100G光ネットワークの普及が拡大しており,また,次世代の100G超光ネットワークの研究開発も活発になっている。

そのためのコヒーレントトランシーバについては,コアネットワーク向け装置のみならず,メトロネットワーク向け装置においても,高性能かつ小型なコヒーレントレシーバの要求が高まっている。

同社は,90度ハイブリッド,バランスド・レシーバ,偏光分離機能,VOA機能,モニター機能などの多機能をPLC技術による部品の集積化・小型化およびマイクロアセンブリ技術による部品の高密度実装化を行ない,従来の高性能を維持したまま,従来比約1/4のコヒーレント方式に対応した100G DP-QPSK,200G DP-xQAM復調方式の超小型集積コヒーレントレシーバの製品化に成功した。

こも製品により,PLCの高い光学特性を維持しながら,デジタルコヒーレント方式の光トランシーバ受信部の大幅な小型化が可能となり,コアネットワークからメトロネットワークまで様々な用途の超高速光通信装置への搭載による,更なる小型・高密度実装,高性能,低消費電力が実現できるとしている。