凸版印刷は,静電容量方式の55インチ銅タッチパネルモジュールを開発,汎用モデルとして2015年4月より量産を開始する(ニュースリリース)。デジタルサイネージや電子黒板など幅広い用途の大型モニター向けに展開し,仕様を固定した汎用モデルとして,小ロット,短納期にも対応する。
同社は,銅配線のパターンを形成したフィルムセンサ(銅タッチセンサ)とICコントローラなどをパッケージ化した,静電容量方式の銅タッチパネルモジュールを開発。2013年11月より,パソコンやタブレット端末などのモバイル製品用途に適した,小型から中型(10インチから27インチ)対応の製品を展開してきた。
今回,大型サイズ対応のICコントローラ,モジュール貼り合わせ技術の導入により,銅の性能がより活かされる大型タッチパネル向けに,55インチの銅タッチパネルモジュールを製品化,量産体制を確立した。電極材に銅を使用することで,ITOなどの他材料に比べて抵抗値を大幅に低減(0.01Ω/□),大型化しても優れた操作性を可能とし,最大10点のマルチタッチにも対応する。
なお,同製品は汎用モデルとすることで,従来のカスタマイズ対応に比べて開発費用の削減や開発期間の短縮化とともに,小ロット対応も可能。デジタルサイネージや電子黒板,産業機器など,幅広いアプリケーション向けに提供を行なうとしている。