住友化学,日立金属の化合物半導体材料事業を買収

住友化学は2月3日,日立金属の化合物半導体材料事業を買収することについて,同社と合意したと発表した(ニュースリリース)。買収の時期は本年4月1日を予定してる。

住友化学は,今回の買収により,日立金属の窒化ガリウム(GaN)基板・エピウエハ,ガリウムヒ素(GaAs)エピウエハ等に係る事業を取得する。GaN基板・エピウエハにおいて,日立金属は先駆者の一社で,最先端の技術レベルに位置する。住友化学としては,市場が本格的に立ち上がり始めた電子・光学部品用途では事業拡大を図り,パワーデバイス用途の早期事業化にも注力したい思惑がある。

さらに,日立金属のリソースおよび同社の優れた量産技術を融合することで,現在同社が開発に取り組んでいる次世代GaNエピウエハの事業化も加速する。一方で,同社がすでに事業化しているGaAsエピウエハについては,それぞれのリソースを活用し事業基盤を強化する。

複数の元素を材料とする化合物半導体は,シリコンなどの単元素の半導体に比べて電子移動速度が速く,高速・高周波動作,受発光等の優れた特性があり,スマートフォン向け材料等の電子部品用途やLED等の光学部品用途をはじめ,産業の各分野に広く使われている。電力効率の向上により省エネルギー社会を実現する次世代パワーデバイス用途は,将来的に需要が大幅に拡大することが期待されている。

住友化学は,情報電子化学部門の長期事業ポートフォリオで,次世代パワーデバイス向け化合物半導体材料を有望分野と位置付けており,今回の買収を通じて事業を一層強化し,同分野におけるリーディング・カンパニーを目指すとしている。