キヤノンは2月10日,Nasdaq Stockholm証券取引所に上場しているアクシス社(Axis AB 本社:スウェーデンルンド市 以下「アクシス社」)の発行済普通株式の全株を対象とした公開買付けを実施すると発表した(ニュースリリース)。
この公開買付けにより,キヤノンはアクシス社の発行済普通株式の100%を取得し,連結子会社化を目指す。
映像監視システムの市場は近年急成長を続けていることから,同社はネットワーク監視カメラ事業を有望な新規事業の一つと捉えている。今回,ネットワークビデオソリューション業界のグローバルリーダーであるアクシス社を買収することで,ネットワーク監視カメラシステムにおける世界No.1をより確かなものとする。
この公開買付けは友好的なものであり,アクシス社の取締役会は,この公開買付けへの応募をアクシス社株主に推奨する旨を決議しているとしている。また,アクシス社創業者を含むアクシス社の上位3株主(合計で発行済普通株式の約39.5%を保有)から,公開買付けに応募する旨の同意を得ているという。
買付けに要する資金(予定)は約236億スウェーデンクローネ(約3,337億円。アクシス社の発行済普通株式を100%取得した場合)。2015年3月初旬に公開買付けを開始する。ただし,この公開買付けの完了には,独禁法当局の許可等が条件となる。