キヤノン,5060万画素フルサイズセンサ搭載の「EOS 5Ds/EOS 5Ds R」を6月発売

キヤノンは,プロおよびハイアマチュアユーザ向けに,世界最高画素数となる約5,060万画素CMOSセンサを搭載した高画素デジタル一眼レフカメラデジタル一眼レフカメラ「EOS 5Ds」と「EOS 5Ds R」を,2015年6月より順次発売する(ニュースリリース)。オープン価格。

自社開発・自社生産によって蓄積した半導体技術により,高画素化と高S/N比,広ダイナミックレンジをバランスさせた。有効約5,060万画素の高解像力となっため,ISOは近年の機種では低めの 100~6400(拡張時L:50,H:12800相当)としている。さらに,偽色・モアレを軽減するローパスフィルタにも解像性能を重視したチューニングを施し,あらゆる被写体への対応力と鮮鋭な画像を両立させている。

「EOS 5Ds R」は,2枚のローパスフィルタによりフィルタ効果をキャンセルし,ローパスフィルターレスと同様の状態にする。画質を評価するさまざまな要素に対して,解像力を重視する撮影者や被写体に特化。有効約5,060万画素の解像性能を最大限に引き出し,EOS 5Dsを超えた高精細な描写,ヌケのよい中間調,立体感や空気感のリアルな表現が可能になるという。

また,レンズ内で発生する各種収差や小絞り時の回折現象,カメラ内のフィルターがもたらす光学的影響をレンズやフィルタの光学特性データに基づいて精密に補正し,理想的な画像=入射前に近い光の状態を再現するデジタルレンズオプティマイザにより,画像中心部のみならず,周辺部における色のにじみや像の流れまで補正し,細部の解像感や描写力がさらに向上するとしている。