住友化学は,米ユニバーサルディスプレイ社(以下「UDC」)との間で,同社から印刷法を適用した有機EL照明デバイスに関する技術のライセンス供与を受けることについて合意し,技術ライセンス契約を締結した(ニュースリリース)。
UDCは,有機EL関連の技術開発およびライセンス,有機EL材料の製造販売を行なう企業で,従来の4倍の効率を持つ高分子材料「UniversalPHOLED®」を提供している。
住友化学は,同社および100%子会社であるケンブリッジディスプレイテクノロジー社が有する高分子有機EL技術を活用して有機EL照明の事業化に取り組んでいる。同社は2014年には世界初のデュアルカラー有機EL 照明パネルを使用したデザイン照明「OLED COSMOS」を発表,さらには一般照明への展開を目指している。
同社は,今回UDC社との契約で取得した技術ライセンスを活用することにより,照明デバイスの発光効率向上に向けた技術開発を加速させ,有機EL照明事業の拡大を図っていくとしている。
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