エドモンド・オプティクス・ジャパン,広帯域偏光板など光学製品をラインナップ

エドモンド・オプティクス・ジャパンは広帯域偏光板やGTI(Gires-Tournois Interferometer)ミラー,標準反射防止(AR)コーティングをラインナップし,販売を開始した。

 

広帯域偏光板は,±40°の許容入射角があり,コリメートされていない光源との使用にも適している。さらに,300~2700nmにおいて一貫した透過コントラスト性能が得られる専有のデザインを採用。合成石英を基板に使用しており,使用温度は-50~80℃までと広範囲となっている。ラインナップするのは直径が25.4mmと38.1mmの2種類で,いずれも厚さは2.2mmとなっている(製品詳細)。

GTIミラーは,パルス補償などのチャープパルスアプリケーションに主として用いられる光学定常波レゾネータで,高レーザ耐力を備えており,s偏光とp偏光の両方に対して99.8%以上の反射率を可能にする。

また,膜の表面側で得られる部分反射特性と同裏面側で得られる高反射特性を利用して、波長分散を引き起こすという,このデザインにより,他の比較可能なプリズムタイプやグレーティングタイプのパルス圧縮システムよりも損失が少なく,システムのアライメントエラーに対する感度を低く抑えることができるため,より高いスループットと安定性の提供が可能。

このミラーでは-250~ -600fs2 のGDD 値を有する。Yb:YAG やYb:KGW のフェムト秒レーザとの使用に適しているが,チタンサファイアを始めとした他のレーザシステムとの使用にも最適化することが可能。ラインナップしているのは直径25.4mm のもので,波長域780~820nm か1020~1060nm のRoHS に適合した4 種類。いずれのモデルも20-10 の優れた表面品質(キズ-ブツ) と1/8λの基板面精度を備えている(製品詳細)。

一方,標準ARコーティングは要望の多いカスタムARコーティングを標準化したもので,YAG-BBARコーティングとVIS-EXT BBARコーティングをラインナップ。このうち,YAG-BBARコーティングは,500~1100nm用の広帯域コーティングで,532nmと1064nmのNd:YAGレーザ波長における反射を最小化するように最適化されている。また,この波長域において一面あたり1.0%未満の反射率と,最適化された532nmと1064nmにおいて0.25%未満の絶対反射率を得ることができる。VIS-EXT BBARコーティングは,350~700nmの範囲で反射率を低減する。350~700nmの波長域において,一面あたり0.5%未満の平均反射率が得られる(製品詳細)。