パナソニック,長期保存向け光ディスクライブラリーシステムを発売

パナソニックは,データセンターでのデータ長期保存ニーズに応えるために,複数のデータ保存用モジュールをサーバ格納ラック内に構成することが可能なスケーラブル光ディスクライブラリーシステム データアーカイバー「LB-DH8シリーズ」の受注を,2015年2月より開始する(ニュースリリース)。

このシステムは,データ保存用光ディスクを格納した「データアーカイバーマガジン」と,「ボトムモジュール(マガジン移送装置)」,「ベースモジュール(マガジン録再装置)」,「拡張モジュール(マガジン装着装置)」の3種類のモジュールと,マガジン管理ソフトウェアを組み合わせる構成。

ベースモジュール内には,1本あたり1.2TBのデータ保存が可能なデータアーカイバーマガジンを76本装填可能で,1モジュールあたり最大91.2TBの大容量保存が可能。19インチのラックに7つのモジュールを構成することで,1ラックあたり最大638.4TBの大容量光ディスクストレージを実現する。

前機種と同様に,RAID技術を光ディスクに応用し,最大216MB/sの高速なデータ転送性能と,不測の障害からデータを保護する信頼性も確保。50年の保存寿命(30℃70%RHの環境下)をもつ光ディスクの採用により,定期的なデータ移し替えのコストが不要となる。さらに室温保管が可能なため,空調電力コスト節減が可能で,データセンターでのデータ長期保存にかかるトータルコスト削減に貢献するとしている。