ノーリツ,家庭用太陽光発電システム市場から撤退

ノーリツは,直近の市場環境を踏まえ,太陽光発電システムの生産・販売を縮小すると発表した(ニュースリリース)。

同社は2011年より,家庭用太陽光発電システムの生産・販売を本格的に展開してきたが,近年,家庭用太陽光発電システムの販売は施工をメーカが請け負うケースが少なくなり,同社の強みを活かした販売活動を進めることが難しくなってきていた。さらに,市場価格が想定以上に下落する一方,急激な円安の影響でモジュールを構成するセルなどの仕入れ価格が上昇し,同社の家庭用太陽光発電システムの収益性に大きな影響を及ぼした。

こうした背景から,同社は厳しい市場環境は変わらないものと判断し,2015年末を目処に家庭用太陽光発電システムの生産・販売を中止する。ただし,設置した家庭用太陽光発電システムのアフターサービスには対応するという。一方,国内の太陽光発電システムの需要は堅調に推移すると予想し,産業用太陽光発電システムは継続する。

今回の措置による業績への影響は現時点において未確定。同社は今後は,国内外で展開する当社主力事業に経営資源を集中させるとしている。