日立情報通信エンジニアリング,レーザレーダによる「人流計測サービス」の販売を開始

日立情報通信エンジニアリングは,人数や動線,滞留状況などの人流情報を高精度かつプライバシーに配慮したレーザレーダ方式で計測し,提供する「人流計測サービス」の販売を10月20日より開始した(ニュースリリース)。このサービスは,人が集まる商業空間などにおける人流情報をレーザセンサによって計測し,そのレポートを提供することで,広告宣伝に効果的な施設レイアウト設計や空間デザインなどの実現を支援する。

人流計測は一般に,カメラで撮影した画像から人を自動認識して人流を計測する方式が採用されている。この方式は,さまざまな画像処理技術の適用や,既存カメラ設備の利用といったメリットがある一方で,太陽光の強弱など天候の影響による計測精度の低下や,人を撮影するのでプライバシーの問題につながる可能性があるなどの課題があった。

これに対し,レーザーレーダ方式は,レーザセンサを用いた測距技術を採用しているため,安定した高精度の計測が可能であり,また個人を特定しないため,プライバシーにも配慮しできる。同社は従来より,この方式を用いた入退管理や侵入検知などのセキュリティシステムを提供してきており,その経験とノウハウを生かして今回の開発した。

「人流計測サービス」は,①測定場所・期間などの全体計画を策定する「導入コンサルサービス」,②センサ位置などの計測環境を構築する「導入設計サービス」,③計測機器の設置などを行なう「センサ設置サービス」,④一定期間連続した人流計測を行なう「流動計測サービス」,⑤計測データを図表化してレポート提供する「レポートサービス」,の5つのサービスで,導入からシステム構築,レポート提供まで人流計測をトータルにサポートする。

顧客はレポートを参照・分析することにより,入店率把握,デッドスペースの有効活用,サイネージ連携による広告宣伝や展示ブースレイアウトの決定など,効果的な施設レイアウト設計や空間デザインが可能になるとしている。