NEC,タイと香港を結ぶ光海底ケーブルシステムを受注

NECは,現在建設が進んでいるアジアから中東,アフリカを経由してヨーロッパを結ぶ大容量光海底ケーブル「AAE-1(Asia-Africa-Europe-1)」に接続し,タイから香港までを結ぶ海底ケーブル延伸の建設請負契約をAAE-1コンソーシアムから受注した(ニュースリリース)。

このケーブルの稼働開始時期は,2016年末の予定。 延長ケーブルは全長約2,900km,毎秒100Gb/sとなる最新の光波長多重方式に対応している。

アジア各国ではデータ通信の需要が急速に高まっている。建設する海底ケーブルはこのようなニーズに応えるもので,アジア~ヨーロッパ間の「AAE-1」をアジアにおける通信ハブの一つである香港まで延伸させ,ルートの途中でベトナムにも陸揚げされる。

NECは,過去30年以上にわたり海底ケーブルシステム事業を手掛けている。地球5周分のべ20万kmを超える敷設実績があり,日本を含むアジア・太平洋地域で強みを有している。NECは今回の受注について,これまでの納入実績に加え,最先端の技術力,およびプロジェクト遂行力が高く評価されたと考えている。

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