島津製作所,加工用高輝度青色半導体レーザを発売-レーザ光源のラインナップ強化へ!

島津製作所は,ファイバ結合型高輝度青色半導体レーザ「HK-5650」を10月14日に発売するとともに,オキサイドの深紫外固体レーザ「Frequadシリーズ」の販売を開始した(ニュースリリース)。いずれの製品を10月15日から開催されるインターオプト2015に出展される。


HK-5650は微細加工用途を想定しており,出力10Wの仕様となっている。金属への吸収率が高い450nmの波長において従来の16倍の輝度を実現。スポットサイズが極小のため,加工材料の多様化への対応やスマートフォンに代表される電子デバイスの小型化に伴い需要が伸びている金・銅などの高反射・高熱伝導率材料の微細加工,さらには3Dプリンタ用光源としても使用できるとしている。

加工用途以外でも,照明用として研究が進んでいるレーザ励起白色蛍光体の励起用光源などに適しているという。今後はさらなる高出力化と高輝度化を目指すとともに,赤色や緑色の高輝度レーザモジュールも開発することにより,大型プロジェクタ用RGB光源などへの展開も図るとしている。

一方の深紫外固体レーザ「Frequadシリーズ」は波長266nmの連続発振が可能なもので,0.005pm以下という狭スペクトル幅の単一波長光源となっている。分析計測装置や半導体検査装置の光源に適しており,出力10mWから2Wまでの4種類をラインアップする。

島津製作所は光源市場の3割を占めるといわれるレーザ加工分野,それに競争力のある分析計測分野,さらには新たな応用分野の開拓に向けて,レーザのラインナップを強化することでユーザの多様なニーズに応え,事業の拡大を目指す。