旭硝子,屋外でも使用可能な低反射ガラスを発売

旭硝子は,コーティングの耐候性,耐薬品性を高めた屋外でも使用可能な低反射ガラス「クリアサイトTM」(可視光反射率0.8%)を,10月2日より販売する(ニュースリリース)。

低反射ガラスとは,ガラスの両面に特殊なコーティングを施すことで光の反射率を抑え,映り込みを低減するガラス。あたかもそこにガラスが存在しないように見えるため,美術館の展示ケース用ガラスや店頭のショーケースなど,ガラス越しに絵画や商品を見る用途としてのニーズが高まっている。

一方,同社がこれまで輸入販売を行なっていた建材用低反射ガラスは,コーティングの耐久性の問題で,ショーウィンドウなど屋外での使用に向かないことが課題だった。

そこで,これまで培ったコーティングの膜設計技術を活かして耐候性,耐薬品性の高いコーティングを独自に開発し,鹿島工場で素板から加工まで一貫生産することとした。

コーティングの耐久性を高めたことにより,屋外使用が可能となるだけでなく,複層ガラスや合わせガラスとして加工することができ,様々な用途で視認性の向上を実現する。また,自社生産することでサイズ,厚み,納期についてフレキシブルな対応が可能となる。