日立国際電気は,従来のHD放送カメラで使用されている2/3型B4マウントレンズがそのまま使用できる放送用4Kカメラシステム「SK-UHD4000」を開発した(ニュースリリース)。販売は10月から予定しており,2015年3月から出荷を開始する。
今回開発した製品は,特殊な変換アダプタを介さずに標準のHDレンズが装着できるため,レンズの有効活用に加え,既存の放送カメラの操作性と運用性を踏襲した4K映像の撮影を実現する。特に,スポーツ中継現場で問題となる感度と被写界深度の課題を解決し,今後増加が見込まれている4K映像での番組制作を容易にするとしている。
また,新開発の2/3型MOSセンサを採用することで,高感度・高解像度を実現した。さらに独自開発の光学系により,忠実な色再現性を可能にした。2/3型レンズの特性を最大限に引き出すために,高精度張り合わせ技術と独自の映像信号処理技術により高解像度を可能にしたという。