OKI,中部電力より光通信ネットワークシステムを受注


OKIは,中部電力の社内光通信ネットワークとして新規取引先公募にてGE-PONシステムを受注した(ニュースリリース)。このシステムは従来よりも起動の高速化と耐環境性を向上させて屋外設置へ適用を広げたもので,スマートメータなどの情報伝送用とに使われる。

GE-PONシステムは,メタル通信システムの老朽化などを契機に,電力や鉄道などの社会インフラ市場においても光通信ネットワークの利用が注目され,その適用が検討されてきた。こうした中,OKIグループでブロードバンドアクセス機器の開発を行なうオー・エフ・ネットワークスは,電力市場をはじめとする社会インフラ市場向け光通信網への適用をターゲットに従来のGE-PONシステムを改良し,高速起動と耐環境性を向上した新商品を開発した。

新商品は高速起動を実現するOLT装置 「BM1510A」「BM1540A」とONU装置「BM1538A(10km伝送対応)」「BM1539A(20km伝送対応)」の計4機種に加え,ONU装置「BM1561(20km伝送対応)」を開発,OKIより販売を開始した。

今回開発したGE-PONでは,ONU装置の起動時間を従来比約80%短縮。また,耐温度環境性能を従来品の「0℃~40℃」から「-20℃~60℃」へ拡張したONU装置「BM1561」をラインアップに加えた。これらの改良により屋外などの厳しい環境下でのONU設置を実現し,電力市場などにも活用可能となっている。

OKIは,今回の受注により,新開発のGE-PONシステムを含め社会インフラ市場などに向けた光通信ネットワーク事業の展開を一層強化し,さらなる適用領域の拡大・展開を図るとしている。