横河電機,50kmの長距離測定と温度分解能を持つ光ファイバ温度センサの新製品を発売


横河電機は従来製品比約8倍となる50kmの光ファイバを1m間隔で高分解能に測定できる光ファイバ温度センサ「DTSX3000」を開発,2014年8月12日から販売を開始する(ニュースリリース)。

今回開発した光ファイバ温度センサでは長距離測定が可能になったため,複数台を設置することなく長距離電力線,高温・低温の液体・ガスを輸送するパイプラインやこれらを貯蔵するタンクなど大型設備表面の温度分布の測定に有効となっている。

また,シェールガス開発で,地中深くの岩盤を水圧で破砕して割れ目を入れる際に地層の温度分布を測定するためには,温度変化が微小なため高い温度分解能のセンサが求められるが,新製品は6kmの光ファイバを10分間測定した場合の温度分解能が,従来製品比20分の1以下の0.03℃となっており,岩盤破砕時から,ガス回収中の井戸内部の温度監視まで活用できる。