産業革新機構(INCJ),ジャパンディスプレイ(JDI),ソニー及びパナソニックは,有機EL ディスプレイパネルの量産開発加速及び早期事業化を目的として,ソニー及びパナソニックが有する有機ELディスプレイパネルの研究開発の機能を統合し,株式会社JOLED(ジェイオーレッド)を設立することに最終合意したと発表した(ニュースリリース)。
JOLEDの議決権は,INCJが75%,JDIが15%,ソニー及びパナソニックがそれぞれ5%ずつ保有する予定。また,開発に一定の目途が立った時点において,本格的な量産を見据えたパイロットラインを構築すべく,INCJ及びJDIからの追加出資を含めた支援を予定している。
JOLEDは,更なる軽量化・薄型化が求められる中型以上のタブレット・ノートPC や,曲面性・視認性・薄型化が求められるサイネージ等,有機ELディスプレイの特長が活きるアプリケーション向けに製品開発を行なっていく予定。
また,将来的にはフレキシブルディスプレイ技術等を活用し,ディスプレイパネルの一層の軽量化,成形加工性と耐久性向上を目指し,新規製品市場を開拓していく。
JOLEDの経営陣には,外部経営者を招聘する予定で,現在INCJにて選定を進めている。INCJ及びJDIはJOLEDに社外取締役を派遣し,適切なガバナンス体制と強力な経営基盤の構築を進めていくとしている。