アイデックインターナショナル,固定式オートフォーカスズームレンズ内蔵型CMOSカメラを発売

アイデックインターナショナルは,検査または操作時に,レンズ本体を固定しながら,オートフォーカス及びズームが可能な固定式オートフォーカスズームレンズ内蔵型CMOSカメラ「SAZ-01」を8月18日から発売する(ニュースリリース)。オープン価格(参考価格:50万円:税別)。
 
「SAZ-01」は,従来のメカニカルなズームレンズではなく,内部の特殊機構によってレンズ本体が固定された状態で使用できる,オートフォーカス機能付きズームレンズ内蔵型CMOSカメラ。硬性内視鏡(工業用,医療用)と繋いだ利用において,レンズ画面を回さずにズーム(光学12倍,デジタルズーム12倍)を行なうことができる。

アダプタレンズを使用しないので,倍率の変更に伴うレンズ交換が不要。一眼レフカメラ用のズームレンズを使用し,ズーミングするたびに視野方向の調整を行なったりする,これまでの手間を省くことができ,検査の手間や時間が同じ操作を行なう時と比べて約1/3(同社調べ)となる。また,デジタル式の倍率調整で数値的な設定が非常に簡単なため,検査時の再現性に優れている。

撮像素子は1/4Type CMOSセンサを採用,有効画素数は約92万画素。

同社ではアプリケーションとして,工業用内視鏡を接続し,パイプやボンベ,局面の多い自動車部品内部の検査や,人体へ用いる医療用内視鏡との接続,半導体製造装置や電子部品・マウンタ等のFA向け用途,TV顕微鏡用途等,細かく局面の多い検査での使用をを想定している。

※記事中,一部CCDとなっていたのをCMOSに訂正しました。