メディアテックとジャパンディスプレイ,モバイル向け初となる120Hzディスプレイ技術を開発

台湾メディアテック(MediaTek)とジャパンディスプレイは,モバイル機器用120Hzディスプレイを実現する技術を発表した(ニュースリリース)。この技術は,ジャパンディスプレイのパネル技術とメディアテックのシステムオンチップス(SoC)プロセッシング能力とを組み合わせることによって実現したもの。

この技術により,スマートフォンがこれまで制約を受けきた60Hzリフレッシュレートの壁を打破し,ディスプレイのリフレッシュレートを120Hzに拡大する。従来の60Hzディスプレイと比較してスムーズなスクロールと,非常に明瞭な表示を実現する。

この技術には,メディアテックのResponse Time Enhancement Technologyが重要な役割を果たしている。この技術はディスプレイの応答時間を大幅に短縮するとともに,60Hzディスプレイで生じる残像を50%軽減し,スクリーン上のあらゆるものをスムーズな動きで再現する。

Response Time Enhancement Technologyのほかに,SoCに組み込まれたMediaTek ClearMotionは,24fpsおよび30fps標準規格のコンテンツのフレームレートを自動的に変換して120fpsで表示するので,120Hzディスプレイを最大限に活用できるとしている。