OKI,作業環境中におけるナノマテリアルの計測・評価サービスを開始

OKIエンジニアリングは,半導体や医薬品などの分野の製造工場向けに「ナノマテリアルの計測・評価サービス」の提供を開始した(ニュースリリース)。

このサービスは,工場の室内外の空気中に浮遊するナノマテリアル粒子の粒子数測定および捕獲粒子の観察を行なうもので,作業環境中におけるナノマテリアルの人体などへの曝露リスクの軽減に寄与する。標準価格は,事業所環境モニタリングが1件25万円~。

近年,カーボンナノチューブ,カーボンブラック,フラーレン,酸化チタンなどのナノマテリアルが多用されるようになり,その微小さゆえに細胞の中に侵入するなど人体や動植物への影響が懸念されている。日本国内では各省庁によって影響度に関する研究・検討が行なわれつつあり,産業界でも自主的な取り組みが始まっている。

この「ナノマテリアルの計測・評価サービス」では,可搬型の微粒子計測器を用いて製造工場の室内,室外におけるナノマテリアル粒子数を計測し,また捕集した微粒子の観察・成分分析などにより素材を確認し,さらに空気中への飛散防止対策の提案を行なう。

これにより企業は,ナノマテリアルの従業員への曝露と外部への汚染を防止するための作業環境測定を,新たな設備投資をすることなく実施することができるとしている。