ソニーは,レーザ光源を搭載した液晶プロジェクタとして業界最高輝度となる7,000 lmの明るさを実現した業務用レーザ光源プロジェクタ「VPL-FHZ700」(標準レンズセット)および「VPL-FHZ700L」を発売する(ニュースリリース)。
光源にレーザを使用した液晶プロジェクタは,点灯までのウォーミングアップや使用後のクーリングが不要で,わずか6秒ほどで映像投写が可能なほか,輝度の劣化が緩やかな特長を持ち,この製品では,約20,000時間の長寿命を実現した。
光源には青色のレーザと蛍光体を組み合わせたシステムを採用。レーザ光源の明るさと,3原色を同時に投写することで色輝度を保つ「3LCD方式」を組み合わせている。液晶パネルには,同社独自の無機配向膜を載せた高開口率高温ポリシリコンTFT液晶パネルをさらに改良し,0.95型の新世代のパネルを開発した。
ランプ式プロジェクタのランプは約3,000時間で交換が必要となるが,レーザ光源はランプに比べ輝度の劣化が緩やかな特長がある。加えて,搭載しているLCDパネルは,長期間使用に耐える材質を採用し,本体内部をクリーンに保つ吸気フィルターも集塵能力が高く,長期交換不要のものを搭載している為,製品として約20,000時間のメンテナンスフリーを可能にした。
解像度はWUXGA(1,920×1,200),コントラスト比は8,000:1となっている。価格は「VPL-FHZ700」(レンズ付属)が160万円前後,「VPL-FHZ700L」(レンズ別売り)が145万円前後。
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