パナソニック,LED照明向け光反射性ポリプロピレン樹脂成形材料を発売

パナソニックは,屋外の看板や店舗照明,植物工場など,過酷な環境下に設置されるLED照明において,光反射板に使用されるプラスチック製のシートおよびフィルム用ポリプロピレン樹脂成形材料「FULL BRIGHT(フルブライト) PP」を開発した(プレスリリース)。2014年6月よりサンプル対応を開始する。

一般的にLED照明は,光効率を上げるために光源周辺に反射板を設置する。その反射板の素材として,現在,金属やPET系の樹脂が多く使用されているが,LED照明の設置環境が多様化する中,さらなる耐久性(耐UV,耐薬品性,高温高湿)と軽量化が要求されている。この開発品は,高い光反射率と耐久性に優れ,シートやフィルム化が容易な成形材料で,店舗照明や植物工場,車室照明用途などでLED照明の高輝度化,長期使用に貢献する。

主な特長は以下の通り。
1.高温,UV環境下でも高い光反射率を維持,光源の長期使用に貢献。
 120℃ UV環境下 2000時間後の光反射率94%以上(PET系樹脂:80%以下)
2.光反射シートやフィルムの加工性に優れ,複雑な設計にも対応
加工されたシートは,真空成形により深絞りの成形が可能
真空成形厚み100~400μmのフィルム形成,厚み500μm以上のシート成形に最適