ニコン,フルサイズCMOSセンサ搭載の顕微鏡デジタルカメラを発売

ニコンの子会社,ニコンインステックは,顕微鏡デジタルカメラDigital Sightシリーズで初めて,デジタル一眼レフカメラで使用しているニコンFXフォーマット(撮像サイズ36.0×23.9mm)のCMOSセンサを搭載し,有効画素数1625万画素の高精細さと優れた色再現性,速いフレームレートを実現した顕微鏡デジタルカメラ「DS-Ri2」(標準セット:1,380,100円)および,高感度,低ノイズを特長とした顕微鏡モノクロデジタルカメラ「DS-Qi2」(標準セット:1,770,100円)を6月2日より発売する(プレスリリース)。

顕微鏡デジタルカメラ「DS-Ri2」の主な特長

高精細・ワンショットカラー画像撮影有効画素数は1625万画素。高精細な画像をワンショットで撮影。複数ショットの画像を合成するピクセルシフト方式よりも速く撮影でき,撮影時の振動による画像ずれの問題を軽減する。

新開発の画像処理エンジンは,色再現性が重要な病理標本等の明視野観察において優れた力を発揮。微弱な光も取り込むゆとりのある画素サイズ(画素ピッチ7.3μm)と,低ノイズ回路設計により,ISO200~12800までの高感度でノイズの少ない蛍光画像も撮影可能。

高速ライブ表示CMOSセンサーによる高速なデータ読み出しとUSB3.0を使用したパソコン接続により,フレームレートを従来製品の19fps(1280x1024ピクセル)から45fps(1636x1088ピクセル)に向上。ライブ画像の表示が速く,ピント合わせや観察部位の選択がスムーズに行なえる。

顕微鏡モノクロデジタルカメラ「DS-Qi2」の主な特長

高感度・低ノイズ画像撮影有効画素数は1625万画素。顕微鏡モノクロデジタルカメラ向けCMOSセンサ(撮像サイズ36.0×23.9mm)を新たに開発。最大77%の量子効率や,読み出しノイズを2.2エレクトロンに抑えたことにより,従来製品に比べS/N比を約5倍向上。またペルチェ冷却(電子冷却)を使用することで暗電流ノイズも低減。これらにより暗い蛍光標本でもノイズの少ないクリアな画像の撮影が可能に。

定量性入射光量に対する出力値の直線性誤差(リニアリティ誤差)を±1%以内に抑えたことにより,標本の輝度変化を正確に測定。

高速ライブ表示CMOSセンサによる高速なデータ読み出しとUSB3.0を使用したパソコン接続により,フレームレートを従来製品の19fps(1280x1024ピクセル)から45fps(1636x1088ピクセル)に向上。ライブ画像の表示が速く,ピント合わせや観察部位の選択がスムーズに。