東芝,小型カメラモジュールに実装可能な画像認識用LSIを発売

東芝は,画像認識用 LSI 「Visconti™2」注1シリーズの新製品として,小型パッケージ(11mm×11mm)かつ低消費電力(Typ. 0.6W)で,小型カメラモジュールへの実装が可能な「TMPV7502XBG」を製品化し,サンプル出荷を開始した。量産は2014年11月から開始する予定(プレスリリース)。

新製品は,画像特徴を用いた高精度な検出技術のCoHOG(輝度勾配方向共起ヒストグラム)をハードウェア化して搭載することで,高精度な検出を高速に実行できる。さらに<人物認識に適した画像処理アクセラレータ群を搭載しており,明るさの変化の影響を受けにくく優れた画像認識性能を発揮する。

車の電子ミラーやバックモニタ用のカメラ画像から歩行者や車両の存在を認識し,運転者に知らせる運転支援システムに応用が可能。また,道路,交差点などの安全・防犯監視のためのカメラ画像から異常を検知して警報を出すシステムや,室内やビル内の人の位置や人数,動作を認識して空調や照明の最適化を図るシステムなど,スマートコミュニティにおける幅広い用途に適している。