インデコ,超高精度光波長計・スペクトロメータを販売-SWIFTS技術の採用で革新的センシングを提案

インデコは,フランスResolution Spectra Systems社が開発した超高精度の光波長計・スペクトロメータを取り扱い,企業や大学・研究機関における研究・開発を支えるセンシングプロダクツとして提案している。

 

ラインナップしているのは最大測定レートが30kHz,絶対波長測定精度が0.001nmの「ZOOM Spectra」(写真左),最大測定レートが1Hzの「MICRO Spectra」で,いずれもSWIFTSTM(Stationary-Wave Integrated Fourier Transform Spectrometer:定在波集積フーリエ変換分光分析)技術を採用している。

SWIFTSTM技術は,反射や対向伝搬干渉現象に起因する定在波の直接強度検出を利用したスペクトル測定方法で,ミラーにより完全反射された光は定在波を発生させる。SWIFTSTM共振器は焦点面検出器(フレーム転送:リニアCCDまたはCMOS)上で動作し,非可動,小型, プラグ&プレイなどの特徴を持つ。中でも高精度光波長計のZOOM Spectraの共振器は光入力からミラーまでの長さが3cmとなっており,50nmのドットが2,000個並べられ,それぞれのドットに対してCCDを備えている(写真右)。

これにより,既存の光スペクトルアナライザーやグレーティング方式の分光計に比べて極めて高い分解能と高絶対波長測定精度を可能にした。ZOOM Spectraのスペクトル分解能は5~15pm。入力はファイバ方式で,CWとパルスのいずれのレーザ測定にも対応する。

主なアプリケーションとしてはDFB,DBR,波長可変レーザなどの狭線幅レーザの測定,ファブリペロー型半導体レーザや面発光レーザなどのマルチスペクトル解析,ラマン分光などの各種分光用レーザ光源の評価が上げられている。