矢野経済研究所は,CMOS/CCDカメラ世界市場に関する調査結果を発表した。それによると,2013年のCMOS/CCDカメラはメーカ出荷ベースで25億7,698万台だったが,今後も市場拡大が見込まれ,2017年には37億9,062万台に達すると予測している(ニュースリリース)。
2013年市場の内訳はCMOSカメラが24億9,526万台,CCDカメラが8,172万台で,市場全体における比率はCMOSカメラが96.8%となっている。また需要品目別に見てみると,スマートフォン用が13億6,050万台で構成比が52.8%,フィーチャーフォン用が7億3,304万台で同28.4%,タブレット用が2億4,045万台で同9.3%と,この3品目で全体を9割を占めているという。
超低価格モデルやローエンドモデルを除き,世界のスマートフォンやフィーチャーフォンにはCMOS/CCDカメラが搭載されているが,CMOSカメラが主流。また,PCにおけるCMOS/CCDカメラの標準搭載は,デスクトップPC やノートブックPC では進まなかったが,タブレットでの標準搭載は進んだ。最新のタブレットについて国内ではフロントカメラとメインカメラの2台を搭載しているタイプが多く,世界でも約半数程度は2台カメラ搭載とされる。またカメラ性能では高画素化や動画対応が進んでいる。