QDレーザ,波長1μm帯DFBレーザモジュール搭載ピコ秒パルスドライバボードを商品化

1QDレーザは,波長1064nmなど1μm帯のDFB(Distributed Feedback)レーザを搭載した,ピコ秒パルスドライバボード「QC2D1×6xシリーズ」を商品化した。

近年,微細加工用のファイバレーザでは駆動電流の直接変調による各種パルス発生が可能な半導体レーザをシード光源とするMOPA(Master Oscillator Power Amplifier)型構成が多く用いられている。

ガラス加工やマーキング等の加工品質の改善のため,加工材料への熱的な注入が抑制されるピコ秒領域のパルス適用が進展しており,直接変調で約50 ピコ秒の光パルスが発生可能なDFBレーザであるQLD1×6xシリーズには多くの注目が集まっている。一方で,半導体レーザを駆動する安定したパルスドライバの実現が一つの課題となっていた。

今回同社が商品化したQC2D1×6xシリーズは1μm帯のDFBレーザQLD1×6xシリーズを搭載し,50ピコ秒の安定した光パルスを発生可能なドライバーボードで,加工用ファイバレーザ,計測およびセンシング等のアプリケーションに適している。ユーザにとっては簡便にピコ秒パルス動作を実現でき,またファイバレーザ設計に大きく貢献するものとしている。

搭載するDFBレーザの発振波長は1020~1180nmから選択可能で, 50 ピコ秒(典型値)の光パルス発生,9 ナノ秒までのパルス幅可変,CW動作が可能。 その他特長としては100 mW(1064nm, 50 ピコ秒パルス時の典型値)のピーク光出力, シングルショットから250 MHzまでの繰り返し周波数可変, LD温度調整による精密な波長調整, USBインタフェースによるすべてのパラメータの制御性, 5 V単一電源動作などが上げられる。

詳細はQDレーザまで。