富士フイルムは、新開発の画像処理MPU(Micro Processing Unit)を搭載し、鮮明・ 高解像度な画像を実現したFUJIFILM SonoSite, Inc.の次世代携帯型超音波画像診断装置「FUJIFILM FC1(フジフイルム エフシーワン)」を、富士フイルムメディカルを通じて発売する。
近年、超音波画像診断装置は、体内情報を収集する探触子(プローブ)の高精度化や、装置に搭載されるコンピュータープロセッサーの高性能化により視認性が向上したことに加え、低侵襲で行える体に優しい画像検査としてクリニックや在宅での検診における需要が拡大している。
また、救急、集中治療(ICU・NICU)などの重症患者の診断や麻酔科・整形外科・外科の治療と連動した活用も広がっていることから、コンパクト・軽量で高性能かつ使いやすい携帯型超音波画像診断装置のニーズが高まっている。
「FUJIFILM FC1」は、富士フイルムの画像技術とFUJIFILM SonoSite, Inc.の機器本体の小型化技術・落下や振動に強いプローブを作る堅牢化技術を組み合わせて開発した製品。富士フイルムが新開発した高度なアルゴリズムと音速補正技術を持つMPUを搭載し、超音波の送受信で得られる膨大なデータを高速に処理する。
これにより、超音波画像特有のスペックルノイズを半減し、被写体の組織の境界や性状の描写力に優れた高解像度な画像を安定的に得ることができる。画像の濃淡や階調のパラメータを調整するなど複雑な操作をすることなく、例えば血管の壁面がクリアに見えるなど、診断部位をより鮮明に観察できる。
詳しくは富士フイルムニュースリリースへ。