光産業技術振興協会は,光産業国内生産額・全出荷額について,2012年度実績と2013年度見込みを発表した。
それによると,2012年実績は国内生産額が対前年成長率(以下同様)-2.9%の7兆1,398億円,全出荷額が-5.9%の15兆1,117億円のマイナス成長となったが,2013年度は国内生産額が20.7%の8兆6,182億円,全出荷額が12.7%の17兆286億円のプラス成長が見込まれている。
2014年度については国内出荷額,全出荷額ともに「やや増加」の定性的予測を示した。国内の光産業生産額はリーマンショックから立ち直ったかに見えた2010年度以降,2012年度まで2年間にわたって低迷を余儀なくされた。マクロ的には円高不況が続いたことが主な要因とされているが,これにより,海外生産シフトが一層堅調になった。
2013年度は2010年度実績を超える水準まで回復することが見込まれており,円高が是正され,公共投資の増加によって景気が上向いていることもあり,光産業分野においても多くがプラス成長につながっている。光産業の国内生産額は,概ね名目GDPと同様な推移を示しているが,2014年度の名目GDPは3.3%のプラス成長が予測されており,光産業生産額も2013年度を超える成長が予測されている(図1)。