茨城大学,実効屈折率0.5のテラヘルツ波帯凹レンズを開発

茨城大学工学部電気電子工学科4年の木村辰也氏と富樫隆久氏,助教の鈴木健仁氏らの研究グループは,テラヘルツ波帯で実効屈折率0.5の凹レンズを開発し,2014年春季第61回応用物理学関係連合講演会にて発表した。

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従来は素子の保持のため,誘電体フィルムを間に挟んでいたが,テラヘルツ波の吸収が大きく,レンズ動作の確認まで至っていなかった。そこで,金(厚さ0.5μm)の蒸着された極薄な金属板(20μm)を350μmおきに中空構造となるようにミルフィーユ状に約1cm積層し,レンズを構成した。この中空のミルフィーユ構造により,テラヘルツ波の位相を制御する。

今後はミルフィーユ構造内の空間空隙を高度に設計,制御し,テラヘルツ波帯での屈折率「ゼロ」現象の実現を目指すとしている。

詳細は茨城大学鈴木研究室
または講演資料