JAMSTEC,国際深海科学掘削計画の一環となる研究航海を開始

国際深海科学掘削計画(IODP: International Ocean Discovery Program)の一環として、「島弧進化の総合的理解と大陸地殻成因の解明」を実施するため、米国が提供するジョイデス・レゾリューション号の研究航海が3月30日から9月29日にかけて実施される。

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この研究航海は、約2ヶ月間の航海を3回実施し、伊豆・小笠原諸島沖及び奄美群島沖を掘削して、コア試料の回収・分析及び掘削孔の物理検層(計測装置により孔内の状況を調べること)を行なう。これにより、太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に潜る沈み込み帯である伊豆小笠原マリアナ弧の東西方向のマグマ活動の時系列変化、沈み込みが始まる以前の地殻及び沈み込みの始まりとその変遷を明らかにすることを目指す。

日本から計15名が参加するほか、米国、欧州、中国、韓国、オーストラリア、ブラジル、メキシコからも含め、計88名の研究者が参加する予定。これらの掘削により、プレートの沈み込み帯のマグマと地殻が、5千万年の間にどのように変化してきたかを明らかにする。また、将来的には地球深部探査船「ちきゅう」を用いて、生まれたばかりの大陸地殻への大深度掘削を目指している。

詳しくは海洋研究開発機構プレスリリースへ。