コヒレント社は,ダイレクトプロセス用ダイオードレーザ(LD)システム「HighLight D」シリーズ(波長975 nm)に,出力10 kWモデル「HighLight10000D」をラインアップした。高出力モデルの製品化により,金属クラッディングや熱処理(レーザ焼入れ)などの応用で,スループットの向上が期待できる。
この製品は,簡易に交換できる多種のビーム形状(ライン幅拡張オプション1~12 mm,ビーム形状オプション6 ~ 36 mm)を提供できるため,特定の加工ニーズに対応できる。さらに金属クラッディング応用で,10 kWモデルを同社の粉末供給ノズルとともに使用すると,高い材料付着率(>20 lb/時間)が実現できる。
また熱処理(レーザ焼入れ)用途では,レーザの高出力化により,広い面積の加工が可能となる。加えて,クローズドループ・パイロメータを用いることで,加工材料の表面温度を管理し,レーザの出力を制御することができる。
同社では製品の供給だけではなく,アプリケーションラボのエンジニアリングスタッフが顧客の要望を満たす金属クラッディング,熱処理,溶接応用のシステム構築や最適な加工パラメータをサポートしている。
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