日本レーザー,仏国Quantel社がSPIE Photonics Westにて発表した新製品 “Q-smart 450”の販売を3月1日から開始した。概算価格は400万円~。初年度は日本国内で10台の受注を見込んでいる。
この製品は,小型レーザヘッドから450mJまでのパルスエネルギーを安定的に出射するYAGレーザで,タッチスクリーン式のユーザインターフェースを装備し,直感的な操作を可能としている。また,高調波生成(波長変換)は従来シリーズで定評のあるプラグ&プレイ型モジュール式を継承し,さらに自動チューニング機能を新たに加えたことにより,一層の使い易さを実現した。
レーザヘッドとコントローラのケーブルは容易に脱着が可能で,レーザヘッドとコントローラが個別に交換可能となり,万が一の故障の際のダウンタイムを最小化することが可能となっている。また,上位モデルとの間でもコントローラが共通化されている。
主な仕様は,繰返し周期 10Hz及び20Hz。波長・パルスエネルギー は1064nm・450mJ,532nm・220mJ, 355nm・130mJ,266nm・60mJ,213nm・10mJ (10Hz)/1064nm・400mJ, 532nm・200mJ,355nm・120mJ,266nm・50mJ,213nm・8mJ(20Hz)となっている。
アプリケーションとして,レーザ誘起ブレークダウン分光(LIBS),ライダー,アブレーション(爆蝕),パルスレーザ堆積(PLD),OPO励起,光音響イメージング,粒子画像流速計測(PIV)などに適している。