東芝は,スマートフォンやタブレット向けに,業界最速となる毎秒240フレーム相当のフルハイビジョン動画撮影が可能な,13メガピクセルの裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサ「T4K82」を製品化し,3月からサンプル出荷を開始する。
従来,高速で動画を撮影すると1フレームあたりの露光時間が短くなるため,高画質と高速を同時に実現することは困難だったが,画像の明るさを最大4倍に高める「ブライトモード」を搭載した。これは,スマートフォンやタブレット向けCMOSセンサで一般的に使われているプログレッシブ形式ではなく,インターレース形式で画像を出力することにより,2フレーム分の露光時間の確保するもの。さらに,各画素の明るさを2倍にする電荷加算方式も採用した。
これらの機能により,明るく高画質なフルハイビジョン動画を毎秒240フレーム相当で撮影することができ,スポーツなどの動きのある動画のスロー画像を高画質で見ることが可能になる。また,電源回路の省電力化を実現する新設計技術により,同社従来製品に比べ消費電力を18%低減した。
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