情報通信研究機構(NICT)は,新世代ネットワーク向けテストベッド環境「JGN-X」上にて,“さっぽろ雪まつり”の8K/4K映像の非圧縮IP伝送を,産学との連携によるNICT主催の実証実験において,世界で初めて成功したと発表した。
また,HD/4K/8Kの品質の異なる映像データを伝送するための複数の仮想回線を利用者の要求に応じて迅速に構築する動的オンデマンドネットワークの実証実験も実施。本年4月から稼働予定のJGN-X上の次期SDNテストベッドでは,これらの機能を活用した実証実験が可能となる。
具体的には,今年4月のJGN-Xの基幹回線の100Gb/s化に先立ち,東京~大阪間にNTTコミュニケーションズから実験用100Gb/s回線の提供を受け,同区間にて8K映像並びに4K映像の非圧縮データを同時並列にて伝送できる仕組みを構築した。
また,さっぽろ雪まつり会場からの高解像度映像などを国内の複数拠点へHDから4Kレベル,8Kレベルまでの超高精細品質にてIPネットワーク上で伝送する実験を神奈川工科大学他と共同で実施し,広域かつ多機能なネットワーク運用技術を実証した。
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