旭硝子,タイでカバーガラス用薄板ソーダライムガラスの生産能力を増強

旭硝子は,主にノートPCなどのタッチパネル用カバーガラスとして使用される薄板ソーダライムガラス専用生産設備を,AGCフラットガラス・タイランド(AFT)のライヨン工場に新設,薄板ソーダライムガラスの生産能力を50%増強する。供給開始は2014年3月の予定。

同社は,ノートPCやタブレット,スマートフォンのカバーガラス向けに化学強化用特殊ガラス「Dragontrail」を販売しているが,ノートPCなど一部の電子機器では,薄いソーダライムガラスを素板に用いた化学強化ガラスも採用されている。同社は今後タッチパネル機能を搭載する機器の多様化が進むにつれ,化学強化ソーダライムガラスの需要も高まると予想している。

新設した設備では,これまでの薄板ソーダライムガラス生産技術に加え,旭硝子が電子用特殊ガラスの分野で培った技術が活かされており,より高い品質のガラス生産が可能。同社は増強したタイの生産拠点を中心に,化学強化ソーダライムガラスの需要拡大に対応する供給体制をいち早く整える。

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