富士フイルム,発色濃度によって紫外線の光量分布を可視化できる紫外線光量分布測定フィルムを発売

富士フイルムは,世界で初めて,フィルムの発色濃度によって,4~6,000mJ/cm2の幅広い範囲で紫外線の光量分布を簡単に可視化できる紫外線光量分布測定フィルム「UVスケール」(3種)を発売した。

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紫外線の光量を測る方法として照度計があるが,照度計は1点ごとの紫外線量を測ることしかできないため,紫外線が対象物にムラなく照射されているかなど,照射面全体の紫外線量を測定することが困難だった。

今回発売する「UVスケール」は,同社が長年培ったマイクロカプセル技術や発色制御技術などを駆使し,4~6,000mJ/cm2の幅広い範囲で紫外線の光量分布を簡単に可視化できる紫外線光量分布測定フィルム。

「UVスケール」は、紫外線の積算光量に応じて発色濃度が変化し,対象物の面全体に均一に紫外線が照射されているかを目視で簡単に確認することができる。これにより,1点ごとに測る照度計と比べて,検査時間を短縮することができ,作業効率の向上に寄与する。

さらに,フレキシブルな薄いフィルム形状で,必要な形や長さに切り取って対象物に置くだけで紫外線の光量分布を測ることができるため,従来困難であった,曲面部分の紫外線量の測定が可能。また,対象物が動いている場合や検査スペースが限られている場合でも,簡便に紫外線の光量分布を測ることができる。

「UVスケール」は,タッチパネルなどの貼り合せ工程や食品包装材料の殺菌工程のみならず,UV印刷のインキや反射・傷を防止するコーティング剤を硬化させる工程など,紫外線を使用する幅広いシーンで利用できる。

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