ジャパンディスプレイは,超低消費電力を実現するメモリーインピクセル(MIP)反射型液晶モジュールの量産出荷を開始した。電力をほとんど消費しないため,ウェアラブル製品などの長時間利用を可能にするとともに,新開発の散乱層の採 用で明るく視認性の高い反射型ディスプレイを実現しているという。
反射型ディスプレイは,外光を反射させて表示を行なうため,液晶モジュールの約80%の電力を消費するバックライトを必要としない。また,MIPは画素に組み込まれているメモリで画像情報を保持するので,静止画の場合,一度書き込みをすれば後はそのデータを保持し続けることによって,超低消費電力での画像表示を可能にする。新しい散乱層は光学設計を最適化し,紙に近い表示ができる。
超低消費電力でバッテリーへの負荷を軽減し,屋外での視認性を確保するカラーディスプレイは,スマートウォッチ等のウェアラブル機器,電子リーダーなどの新しい用途への展開が期待されている。
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