アドバンテストのテラヘルツ分光システムを韓国ソウル大学が導入

アドバンテストは,自社開発のテラヘルツ分光システム「TAS7500SP」を韓国のソウル大学から受注し,納入した。

テラヘルツ波は電波と光の境界に位置する0.1~10THzの周波数範囲の電磁波だが,今回納入した「TAS7500SP」は,テラヘルツ波の透過性や直進性といった性質を利用し,固体・液体・粉体などの様々な物質の内部を非破壊・非接触で分光解析するシステム。

B7181 TAS7500 SP

同社は,2010年4月にテラヘルツ波技術を用いた3Dイメージング装置の販売を開始,以来医薬品をはじめ,様々な分野に適用可能な非破壊解析システムをリリースしてきた。分光解析用としては帯域別に「TAS7500SP」「TAS7500SU」「TAS7500SL」の3品種をラインナップしているほか,2D/3Dイメージング解析用の「TAS7500IM」,光学系の自由なレイアウトでテラヘルツ応用研究に適した「TAS7500TS」を揃えている。

同社は今回の導入が機運となり,他大学や企業,研究機関へのテラヘルツ解析技術の普及につながっていくことに期待を寄せている。

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