岡山大、デジタルカメラ画像を使ったインフラ構造物の点検技術を開発

岡山大学大学院環境生命科学研究科教授の西山哲氏が開発設計コンサルタントと共同で、市販のデジタルカメラで撮影した画像から構造物に発生している“ひび割れ”の幅の変化を高精度に計測する技術を開発し実用化することとなった。

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この技術では、ひび割れの周囲にターゲット(寸法5cm角程度)を貼付しておくと、撮影位置と撮影の際の撮影者の姿勢を自動的に認識することができる。このターゲットをひび割れと同時に画像に写し込むことによって、どの位置から撮影しても高精度でひび割れ幅の変化を計測することができる。

今回開発された技術を使えば、市販のデジタルカメラで“ひび割れ”を撮影するだけで、高精度にひび割れ幅の変化を自動的に計測することができる。構造物に“ひび割れ”が見つかった場合、どれくらいの期間でどの程度ひび割れが拡がっていくのかを正確に把握する技術であり、100mの遠方から撮影した画像でも1mm以下の精度で“ひび割れ”幅の変化を捉えることが可能となる。

誰にでも簡単かつ安く“ひび割れ”をモニタリングする技術の普及により、インフラ構造物の老朽化対策の進展が期待される。

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